後輩教育は自身の再評価にもつながる

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仕事における自身の成長は上司からの評価で決まる、そう思っている人も少なくないのではないでしょうか。確かに、自身を評価するのは上司であり、それが査定にもひびくとなれば、上司に対して礼を尽くすのはごく自然なことです。
でもそこで忘れてはならないのが後輩の存在です。職場で初めて後輩が入ってきたときの感情は、弟妹が生まれたときの感情と重なる人も多いのではないでしょうか。
これから長く時間を一緒に過ごす仲間、またライバルにもなります。
職場における自分の存在感がこの後輩によって薄れる危機感からか、あるいは、ただ単にどう接して良いか分からないなど、それぞれ事情は違うかもしれませんが、その状況に心乱される人もいるかもしれません。

でも、こう考えてみてはどうでしょうか。
自身の評価に大きく影響するキーマンだと捉えてみてください。後輩の成長はまさに自分の成長でもあり、自身の教育が良ければ後輩も皆に認められることに加え、自分も皆から再評価されることに繋がります。

教育するにあたって最も重要なこと、それは愛情を持って教育することです。
特にそれは、下の人間が失敗したときにこそ表れるものです。叱ることも大切ですが、2人だけの時に、なるべく短く叱るというのが基本です。そして、フォローするときは相手と同じ目線で考え、助言をしてあげましょう。
これらが信頼関係を築く上で重要な事と言えます。いつかその後輩が逞しく成長して自身を助けてくれる時がきっと来るはずです。その時までは多少手がかかっても温かい目で見守りましょう。